“STARR WEDGE CLUB PARTY 2016”では、「心を彩るレシピ〜木育〜」と題して、お子様を対象に木のお箸とコースターをつくるワークショップを行いました、木育をプロデュースしてくださったのは、mother’s spaceミーナ代表で北海道認定木育マイスターでもある菊地三奈さん。
やすりをかけてコースターを磨く簡単な作業から、かんなを使った少し難しい作業まで、一生懸命トライする子どもたちの姿を見ることができました。
そんな木育についてのお話。菊地さんからのコラムをぜひご覧ください。
Recipe-3「木で彩る」
mother’s spaceミーナ 代表
北海道認定木育マイスター
保育士として8年間保育園に勤務した後、2006年より託児付ヨガ教室、自宅サロン、イベントの企画・運営をはじめ、商業施設でのイベント、自治体主催の講座、研修講師など幅広く活動を展開している。
また、保育専門学校の講師として学生に保育やおもちゃの素晴らしさを伝え、コーチングを通して自分らしく歩もうとする人たちを後押ししている。
保育士・幼稚園教諭・おもちゃコンサルタントマスター・木育マイスター・子育てコーチ・保育専門学校講師
【mother’s spaceミーナ】
託児付ヨガ教室・おもちゃ講座・イベント企画・木育教室・コーチング・企業研修
https://happymina.com
日本の国土に占める森林の割合は約7割で、世界第2位だとご存じでしたか?そして、北海道内の森林の割合も約7割なのです。
「木育」という言葉は平成16年に北海道で生まれ、全国に広がっていきました。子どもをはじめとするすべての人びとが、木とふれあい、木に学び、木と生きる。それが「木育」です。
むずかしいことはありません。生活の中にもたくさんの木との関わりがあります。休日に子どもと一緒に森の中をお散歩すること、木のおもちゃで遊ぶこと、自由研究で木工にチャレンジすること、そのひとつひとつが「木育」です。
木育ワークショップをすると、黙々と集中する子、しっかり仕上げたい子、どんどん新しいことに興味を持つ子など、ひとりひとりの個性が見えてきます。
かんなを使って木を削ったり、やすりを使って表面を磨いたりすることで、削りかすが出て、かたちが変わります。見て・音を聞いて・触って・香りを嗅いで、五感を使って作業することが、子どもたちの意欲を育てます。
ワークショップ中に子どもたちの発見や発想、頑張りなど様々ないいところを見つけ、「丁寧に作業しているね」「よく気が付いたね」「さっきよりも上手になったね」など伝えると、子どもは誇らしい表情をします。大人が見ていてくれる、わかってくれていると知るのは、子どもが成長するための力になります。
手には2万個のセンサーがあると言われています。手を使った経験が少なくなっている今、感覚を研ぎ澄まして木を感じることは、子どもたちの本来の力を呼び覚ますことになるのではないでしょうか。
「木っていいな」と感じられること、どんなことでもいいのでお子さんと一緒に体験してみてください。きっと、いつまでも家族の共通の思い出として次世代への橋渡しになっていくに違いありません。